過去ログ - 「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」
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2011/09/01(木) 17:01:42.27 ID:+dzWyMwwo
呼吸は徐々に激しさを増し、吐き気を覚えた。
息を吸う毎に私の身体は重くなっていく。
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2011/09/01(木) 17:02:25.32 ID:+dzWyMwwo
でも、違う。
知っている。そのくらいは知っているのだ。これは紛うこと無き現実なのだと。
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2011/09/01(木) 17:02:53.83 ID:+dzWyMwwo
「勇者」
搾り出したような霞んだ男の声は、私の体を撫で回す。
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2011/09/01(木) 17:04:22.86 ID:+dzWyMwwo
「わしはお主も、お主の父も、魔物も、憎むぞ」
男はしわくちゃの顔をもっと皺だらけにしながら目を閉じ、顔を伏せた。
以下略
428
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2011/09/01(木) 17:05:10.80 ID:+dzWyMwwo
――
それでも、その男は哀れなものだった。
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2011/09/01(木) 17:05:57.99 ID:+dzWyMwwo
そんな彼が大人なり、王になり、何を思ったのかはわからない。
ただ王になっても彼は孤独なままだった。
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2011/09/01(木) 17:07:02.07 ID:+dzWyMwwo
私がゲームに安らぎやときめきを与えられるように、彼は賢者の宗教に安らぎを感じてしまった。
彼はやっと悲しいとき、悔しいとき、自分のベッドの布団ではない、本当に自分を救ってくれる縋れるものを手に入れたのだ。
以下略
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2011/09/01(木) 17:07:51.22 ID:+dzWyMwwo
教団が魔物が悪だといえば、悪だと信じた。
そして彼はうまくない国政を、魔物の所為にすることで余裕をもつことができた。
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2011/09/01(木) 17:08:39.86 ID:+dzWyMwwo
だけれど私の父と、そして戦士さんが教団をつぶした。
多数の信者の目撃証言で賢者が魔物だということが広まってしまった。
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433
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[sage saga]
2011/09/01(木) 17:09:14.37 ID:+dzWyMwwo
そして勝ったのは、意外にも王だったのである。
勇者たちは皆殺し。王は歪んだ正義を貫くことができたのだ。
以下略
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