過去ログ - 僕の彼女は未元物質
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30:1  ◆H0UG3c6kjA
2011/09/05(月) 21:47:45.23 ID:QglJk72N0



―――とある高校の教室


青ピ(垣根ちゃん…いや、垣根くん大丈夫やろか)

人助けをした事等、これまで一度としてあっただろうか。
いや、女の子の笑顔もとい下心目的で何度かあったかもしれない、と少し前までの自分の節操の無さに苦笑する。
彼…彼女?は裏路地で血まみれで倒れていた。
血なんてそうそう見ないモンで動揺してしまったが、どうにか治療出来て良かった。
男子用の制服を着ていたからてっきり同性だと思って服を脱がすと、違和感を感じた。
今考えればそれは、彼女…彼の能力によるものだったのだろうと思う(サラシ的な意味で)。
能力の特性上、見ようと思えば僕はその人の骨や内臓、集中すれば細胞まで見る…もとい視る事が出来る。
ちぎれた(切断された?)腕の修復を行う為にひとまず骨の作りや筋肉の付き方を見る限り、彼…垣根くんは女性だった。
というよりも、骨格の形まで確かめたから、女性である事に間違いは無いのだが。
何故彼女が男子用の制服を着ていたのかはわからない、一人称が『俺』ということ、自分が女性だということをひたすら隠すところから見て、何か事情があるんやろうとは思うけど。
どうしてあんな危険な人間達が彼女を狙って僕の所まで来たかもわからない、それでも僕は逃げようだとか、明け渡して楽になろうとは思わなかった。
もちろんそこには良心の阿責だとか、明け渡したら殺されてしまいそうだと思った事も含まれている。
でも、それ以上に僕は、彼女の笑顔にときめいた、一瞬で惚れてしまった。
あれを一目ぼれと言わずして、何を一目ぼれといおうか。


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