過去ログ - 京介「妹たちに安価で悪戯する」 延長戦
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(不明なsoftbank)
[sage]
2011/09/06(火) 22:41:34.33 ID:DLJ4zuUJo
「もう怒鳴られる未来しか見えねえ」
自分からわざとやったってことを暴露してどうるすんだ……。
「ええい! もうどうにでもなれ!」
シャッ! シャッ!
小気味のいい音を立てながら、桐乃が斜面を滑り降りてくる。
ズサー!
そして、俺の手前で、華麗に止まり、ゴーグルを上げる。
「……おまえ、なんでそんなスキーうめえの?」
家族でスキー旅行とか行った記憶はないぞ?
「はあ? 学校の修学旅行とかで行くじゃん。それだけでこれくらいはできるようになるでしょ、普通」
「ならねえよ!」
おまえは北国生まれか!
「き、桐乃〜。待ってってば」
桐乃に遅れること数十秒。
おぼつかない足取りで、あやせと加奈子がやってくる。
「ほら見ろ。あれが普通だ」
まあ、おぼつかないとは言っても、“普通”には滑れている。
それは桐乃と比較してであって――要は桐乃がおかしいのだ。
とはいえ、俺はこの光景に一筋の光を見出していた。
『ひょっとして、逃げ切れるんじゃね?』
あやせに罵倒されるのは回避不可能だろうが、殴られるのだけは回避できるんじゃないだろうか。
――いける!
「全員揃ったところで話があるんだけどさあ」
「なに?」
「なんですか?」
「聞いてやるから言ってみ?」
全員が俺の声に耳を傾ける。
「ここに来るとき、車内で水こぼしちゃったじゃん? あれな、実は加奈子が一番大事だから水をかけなかったんだよ」
桐乃は一瞬、「はぁ?」という顔になったかと思うと、一転、阿修羅化する。
あやせは、最初っから憤怒の形相だ。
そして、加奈子はというと――
「おい! 呆けてないで逃げるんだ!」
「えっ……えっ!? ちょ、ちょっと待てって! まだ色々と準備が」
加奈子の手を取り、ストックすら持たずに滑り始める。
ちなみに、俺のスキーの腕前はそこそこのもんだと自負している。
少なくとも、初歩部分なら人に教えられるくらいの腕前はあるつもりだ。
あっというまに、遠くなるあやせの罵声。準備にもたつき、中々滑り出せないでいた。
流石のあやせも、雪の上では自由に追って来れないらしい。
問題の桐乃だが、あやせの準備を手伝うので忙しいようだ。
「ふははは! ……勝ったぞ!」
ちなみに、この時点であやせに怒鳴られた回数は1回目。
加奈子へのスキンシップは「互いに手を取り合い逃げ出す」で1回。
“互いに”の辺りに多少誇張が入っているが気にしないでくれ。
勝利の余韻にひたる俺の現実に引き戻したのは加奈子の声だった。
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