過去ログ - 京介「妹たちに安価で悪戯する」 延長戦
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◆5yGS6snSLSFg
[saga]
2011/09/18(日) 20:19:09.78 ID:OzG/CXaYo
なにこの急展開。
どうしておまえらは過程をすっ飛ばしてゴールに飛び込もうとしちゃうの?
「やべえ……どう考えても一波乱、二波乱起きる」
「せっかくだから、このままうちでメシ食って行かないか?」
「はあ? あんた何言い出してんの?」
俺は加奈子に向かって尋ねたというのに、その加奈子よりも先に横槍を入れてくる桐乃。
「加奈子は別にいーけど。その……迷惑とかかかんねーの?」
この発言には少し驚いた。
こいつのことだから、ノリノリで食ってくことになると思っていたからだ。
いつからこんな殊勝になったんだ?
「迷惑? かかるわけねーだろ? なぁ、桐乃?」
「ぐ……か、かからないに決まってるけど……」
ほらな。何を心配してるんだか。
「そりゃ、おめーらはいいんだけどさ……」
妙に歯切れが悪いな。
他に気がかりなことと言えば、アレしか思いつかないが……。
「他に何か気にかかることがあんのか?」
「ゆ、夕飯には京介の……りょ、両親もいるんだろ?」
「ああ、いるな」
やっぱりそこか。
だが、なぜ急にそれを気にする?
桐乃の友人として招かれるわけだから、最悪、お得意の猫かぶりをやってれば問題ないはずなのに。
むしろ、緊張するのは俺の方だ。
なんせ安価が安価だからな。……胃に穴が開きそうなんだけど。
厳格な親父の事、「一度口に出したことは守れ」とか言って、強引に話を推し進めたりはしないだろうか。
流石に相手があってのことなので、無理矢理――ということはないだろうが、それでなくても、俺が適当なホラを吹いたとして後でお説教食らうのは確定だもんな。
「……ああ、そういうことか!」
「うおっ! 急に大声出してんじゃねーヨ!」
「悪い悪い」
なんだ、考えるまでもない、実に簡単なことじゃないか。
やっぱり、厳格な親父が気がかりだったんだな!
きっと、桐乃から「超恐い」とか「嘘が通用しない」とか以前に聞いたことがあるんだろ。
だからこそ、加奈子はこんなにびびっているのだ。
「大丈夫大丈夫。おまえはただ座ってればいいから」
後は俺が勝手に波乱を起こして勝手に自爆すっから。
……泣きたいけどこれ、安価なのよね。
加奈子が夕食を食べていくことが確定したことを、お袋へ報告しにいくと、
「せめてもうちょっと早く言ってよ」
と小言を言われてしまった。
まあ、夕食の準備を始めるまでには間に合ったので小言で済んだんだけどな。
「っていうか、なんであんたが言いに来るの? 桐乃の友達なら桐乃が言いに来るのが普通でしょ」
「えっ……あー、ほら、あいつら今手が離せないらしくって」
「ふーん」
このとき、お袋の目がきらりと光ったのを、俺は見逃さなかった。
「「いただきます」」
親父が帰宅し、家族+αで食卓を囲む。
ていうか親父のやつ、ちょっと緊張してるな。いつもより酒のペースが速いぞ。
一方の加奈子はガチガチに緊張してるし……。
両者とも緊張とは縁遠そうな人物だけに、なんとも不思議な光景だ。
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