過去ログ - 市民「もしやあなたがクヴァッチの英雄ですか!?」美琴(は、恥ずかしい……)
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◆A3/sLhI/4c
[sage saga]
2011/09/26(月) 02:08:55.44 ID:JpHEdZ4Go
魔術師ギルドは死霊術とその使用に対し、常に眼を光らせています。
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――街道――
狼A「グウウゥゥ……」
狼B「ガウウゥゥ……」
アメミト「グルルル……!」
???「駄目、アメミト! もう動いちゃ駄目!」
少女――白地に金糸の入った修道服を着ている――は十を越える狼の集団に囲まれていた。
彼女の移動手段兼ペットでアメミトと呼ばれるグレートホワイトタイガーが完全な調子であれば、少女を乗せて狼を振り切る事も可能だ。
だが、運悪く別のモンスターに襲われた時にアメミトは小さくない怪我をしてしまった為、狼を振り切る事は出来そうにない。
それでも主人である少女を守ろうと狼達を威嚇しているが、今一斉に襲い掛かられては守り切れるものではないだろう。
???(アルケイン大学に、みんなに伝えないといけない事があるのに……!)
彼女ある理由でブルーマの魔術ギルド支部に立ち寄った時、既に支部は敵の手により壊滅していた。
そこで掴んだ手掛かりを何とかアルケイン大学に持ち帰らないとならないのだ。
しかし、現状ははっきり言って大ピンチだ。
彼女自身は魔術ギルドに在籍しているが一切魔法は使えない。
決して低くない地位を持っているが、それは彼女が持つ知識量と解析能力を評価され与えられたものだ。
念の為と持っていたポーションやスクロールも、ブルーマの支部に残っていた敵との戦いで使い果たしてもう無い。
???(どうすればいいの……?)
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