過去ログ - 市民「もしやあなたがクヴァッチの英雄ですか!?」美琴(は、恥ずかしい……)
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20: ◆A3/sLhI/4c[sage saga]
2011/09/07(水) 02:50:22.27 ID:+Ib6YL0To
油断していたのだろう。
いくら美琴が強大な力を持ち、数々の修羅場を潜り抜けてきたとは言え、その本質はただの中学生だ。
それに不運もあった。
たまたま倒れた暗殺者が皇帝の背後に完全に隠れ、目視でも電磁波によるレーダーでも暗殺者が見えていなかった。
そしてたまたま、その暗殺者は雷に耐性を持っていた。

――だから、まだ意識のある暗殺者が、皇帝にその凶刃を突き立てるまで気づく事が出来なかった。


皇帝「ごぶっ……」

美琴「……え?」

皇帝「ミコトよ、そなたに……アカトシュの、導き、を……」ガクッ

美琴「……陛、下? ……うそ、そんな……」


自分の目の前で人が死んだ。
一方通行のようなどうにもならない敵が立ちはだかったわけではない。
油断さえしなければ、あるいは暗殺者が見える位置で倒れていれば。

そして何よりも、自分が暗殺者に止めをさしていれば――


美琴「あ、ああ……」


皇帝は死なずに済んだ。


美琴「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」



その日美琴は初めて、自らの手を汚した。


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