過去ログ - 御坂「ただの道化ですよ、とミサカは自己紹介します」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/07(水) 17:42:13.81 ID:ovrJyVKn0

 トントン、とんとん。
 煙草の灰を切るリズミカルな音と『超電磁砲』と成り果てた少女の鼓動が一緒くたになって、彼女の鼓膜を震わせた。
 静かに瞳を閉じれば、ミサカの全てとも言える、ミサカの本当のはじまりである少女の事が思い浮かぶ。
 手に汗をにじませ身体が震えなくなったのは、ただ単に、それだけ時間が過ぎてしまったからに過ぎない。

「お姉さま、とミサカは……」

 無意識にそこまで口に出ていた。
 そして、全てを終える前に、

「懐かしいな」

 土御門の『待った』が入った。

「本当に懐かしい。久しぶりにその口調をお前から聞いたが、それまでにしてくれ」

 これ以上は喋るな、という暗黙の指示か。
 単なる土御門のワガママか。
 彼の制止の理由が前者であれ後者であれ『超電磁砲』にとってはどちらでもよいことが、
 彼女は自然と彼に従い口を閉じた。



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