過去ログ - 新ジャンル「戦隊ヒーローで自分以外少女」Part7
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/17(土) 05:10:15.31 ID:nV6A1I750
「ンネェ、赤。ココサ、開ケテクレナイカナ? ネ、一緒ニ居タホウガ安全ダヨ?」
言葉の調子はあどけなくて、それだけが聞こえたなら、今の黄の顔が見えなかったなら
緑の部屋の前で嗅いだあの鉄のような臭いが、黄の手から臭ってこなければ、いつものように笑って開けられたかもしれない
けれど、けれどだ、……ああ畜生め
「それは、出来ないよ。青も、桃も、緑も、お前がやったんだろう、なあ黄?」
「ん〜? なに言ってるの赤、ヘンなこと言わないでよ。それよりも早くここ開けてよ」
「だから出来ないんだよ。それに証拠なら桃が調べて残してくれたよ、そのドアが開けられないのも緑の薬を浴びたからだろう?」
「……ちぇっ。本当によけいなことする女だなぁ。青みたいにしずかに消えてくれればいいのに」
隠せないとわかったのに、黄には慌てる様子も罪悪感を感じている様子も無かった
ただ、自分の計画を邪魔されたことに対する憤りを、子供が小石を蹴っ飛ばすように吐き捨てただけだった
「それで、赤はどうするの?」
「……なにがだ?」
「もぅ、わかってるくせに。緑のせいで、もうココも開けてられないけどさ、そのあとはどうするの?
 ここって外からだけじゃなくて中からも開かないよね。まどもないへやでずっとすごすの? 今ならゆるしてあげるよ?」
「ああ、そういうことか。たしかに、ずっと一人っきりってのはつらいな」
「でしょ! だからココをさ……」
「でも、やっぱり駄目だよ。俺は、理由も無く仲間を手にかけるような奴とは、一緒に居たくない」
「なんでさ! ボクは赤のためにやったのに! なら青にこきつかわれてる方がよかったの? 緑にじっけんたいにされ続けるのが?
 桃にふりまわされるのが? ねぇ違うでしょ!? 赤はいやだったんでしょ? だからボクは……!」
「俺が、一度でもそんなことを頼んだか? 一度でも、あいつらを、殺したいだなんて、そんなことを俺が言ったのか!!」


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