9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:18:08.93 ID:jGLXihVj0
「やめましょう…酒の戯れでする事ではありません。」
たしなめるように告げる土方に、坂本は拗ねた様に口を尖らせる。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:18:41.93 ID:jGLXihVj0
再び訪れた沈黙の中、坂本は自らの手を土方の胸に添える。
「ウィッチとして戦ってきた時間が長かったからだろうか、思えばこんな風に甘えたのは、随分と久しぶりな気がする。」
そう言うと、坂本はどこか蕩けたような視線を土方に向けた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:19:11.39 ID:jGLXihVj0
「さあな…それは起きてから決めるとしよう。今はただ、お前の胸で眠らせてくれ。」
「はい…」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:19:53.60 ID:jGLXihVj0
「さあな…それは起きてから決めるとしよう。今はただ、お前の胸で眠らせてくれ。」
「はい…」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:20:35.21 ID:jGLXihVj0
しばしの逡巡の後、土方の口から想い人の名が発せられる。
「おやすみなさい…美緒さん」
ためらいがちに放たれたその言葉は、眠りに落ちる寸前の坂本の耳にかろうじて間に合ったらしい。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:21:22.09 ID:jGLXihVj0
安らかで無防備なその姿に、土方は呆れたような、それでいてどこか満足したような笑みを浮かべた。
ふと机の上に眼を向けてみると、そこには坂本が用意した徳利が一本だけ残されている。
それを手に取ると、土方は一息に中の酒を飲み干した。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:22:43.64 ID:jGLXihVj0
短いですがこれで以上になります。
これで終わるのも何ですので、
明日、もう一つ短編を投下させていただきます。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 05:55:53.88 ID:J2XHPk0DO
乙
なかなかいいッス
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:52:00.81 ID:8/uotilZ0
とりあえず短編投下です
予定した分はこれで以上になります
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:52:28.21 ID:8/uotilZ0
1947年 ○月□日
元気にしているか、土方。
思えば長い付き合いだが、こういった私的な手紙を書くのは始めてだと思う。
28Res/14.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。