5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:09:20.87 ID:iPhPIt55o
すぐに飛び起きて辺りを見回す。
カーテンの向こうでは保健室の先生が黙々と机に向かって仕事をしている。
先生の電話じゃない……やっぱりだ、やっぱり私にしか聞こえてないんだ。
そしてその音の出所は私のすぐ目の前、枕元にあった。
枕元で私の目が見た物、それは昨日拾った携帯が音を出して光を放っている光景だった。
梓(あれ?確かに昨日引き出しの中に入れたままで学校には持ってきてないのに、なんでここにあるのよ)
梓(誰かから電話がかかってきたりとかだったりして。まさかね……おもちゃなんだしそんなのありえないし)
梓(……でもやっぱり気になるなぁ)
そう心の中で自問自答した私は、携帯を手にとり恐る恐る通話ボタンを押してみた。
梓「もしもし?」
返事はない、そりゃあそうでしょ、だっておもちゃなんだもの。
ただ単に私が変なだけ、そう結論つけて携帯を片付けようとした時――
?『あっ、出た!』
梓「!!?」
?『もしもし?もしもし?もしもーし』
梓(何このおもちゃ!?本当に誰かから着信がきてる!)
梓「はい?」
?『おおっ!すごーい!繋がったよこの電話』
梓「え?」
?『え?って、もしかして私の声が聞こえるの?』
梓「ええ……まあ一応」
?『ちゃんと言葉になって聞こえてるの?』
梓「はい」
?『すっごーい!私の声が聞こえるなんて、すごいよこれ!』
梓「あの、これってどういう――」
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