過去ログ - ダークマターに花束を
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34: ◆CjyeZwq5EN.k[sage]
2011/09/11(日) 23:27:53.89 ID:/Ql08bsN0
「あの、オデコが赤くなってますよ?」

そう言ってみたものの、とくに垣根に反応は無い、昨日と同じで僅かに瞳が揺れただけ。

「本当に、貴方はわけが分かりません、ね!」

そう言いながら、垣根の腕に繋がれている点滴が抜けないように細心の注意を払いながら、初春は垣根の肩を担ぎ上げて、無理矢理ベッドに戻す。

それだけで初春の顔は真っ赤になり、息が上がる。

「はふぅー……ちょっと休憩」

垣根を見ていると、少し前に見た迷子の少年を思い出した。

一言も喋らず、表情は無表情、歩いている途中で転んでも、普通に起き上がってまた歩き始める。

子供=感情豊か。

と言われてはいるが、最近はこういう子も結構多いらしい。

たしかサイレントベビーだったか……初春はちょっと前に習った家庭科の授業を思い出す。

「……」

ベッドに横たわった垣根は、相変わらず初春を見つめている。



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