5: ◆CjyeZwq5EN.k[sage]
2011/09/09(金) 22:10:49.04 ID:oE//EIbK0
酷い状態だった。一体何が起きたのか。
初春は青ざめた顔の女を思い出した。
とりあえず初春は路地裏から出ようとした。が、止められた。
止めたのは、他でもない怪我人の男だった。
怪我人の男は右腕でがっちりと初春の腕を掴んでいる。
怪我人とは思えない強さだった。
「意識が、あるんですね……?」
男はゆっくりと、顔を上げる。
首まである茶色い髪が、汗と血でべったりと土気色の顔に張り付いている。
今にも止まってしまいそうなか細い呼吸と、死体のような虚ろな顔。感覚が麻痺し、既に痛みを感じなくなったのだろう。
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