94: ◆wAMZMhl.uLOP[sage]
2011/11/13(日) 15:53:07.10 ID:8Bxcujo00
「ですの……」
「また『ですの』が増えてるわよ?」
「全然治らないんですの……なんだか悪化してる気がするんですの……」
二人がいるのはオープンカフェ。
悩める乙女である黒子のお悩みを、大人のお姉さんである結標が相談しているのだ。
「聞いて欲しいんですの」
「はいはい」
元々敵対していた二人が、どうしてこんなに親しくなったのか知らないが、とりあえず何故か二人は親しいのだ。
「初春の付き合いが最近悪いんですの、せっかく風紀委員の仕事で休みが多くなったというのに……」
「あの子にだって色々あるのよ」
「色々というとなんですの?」
「たとえば、彼氏……とか」
黒子が手に持っていたティーカップを握り締める。
ビキッ、バキッ、と景気良くカップが割れる音が鳴る。
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