過去ログ - 垣根「俺はヒーローにはなれねえんだ」
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16: ◆3wvSQQhdpM[saga]
2011/09/28(水) 22:07:30.48 ID:K5J4EB6AO


7月も半ばとなり、街はジリジリとした日光に照らされていて、道路は夏休みを満喫する学生達で溢れ返っていた。

人々の間をすり抜け、垣根は黙々とコンビニを目指して熱く熱されたアスファルトの上を歩く。
影になっている場所を選んで歩いているにもかかわらず、身体はひどく火照り、脳味噌はまるで鉛のよう。

「7月のくせに暑すぎだろうが……」

早くクーラーの効いた場所に行こう。
そう思い、垣根は歩調を早めた。

しばらく歩いたところで、暑さで意識がぼんやりしていたからか、十字路を曲がろうとしたときに、垣根はうっかりと右側からやって来た高校生くらいの男にぶつかってしまう。

おっと、悪いなと垣根が謝る。

だが、男は垣根の詫びも聞かず、そのまま走り去っていった。

そして、あっという間に人混みに紛れ、姿を消してしまう。

「なんだアイツ……」
垣根はきょとんとしながら、男の消えた方向を見つめていた。

ふと、足元に視線を落とせば、そこに落ちていたのは一枚の写真。

垣根はそれを拾い上げ、まじまじと眺める。




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