過去ログ - 垣根「俺はヒーローにはなれねえんだ」
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26: ◆3wvSQQhdpM[saga]
2011/10/03(月) 22:38:23.40 ID:jxPHZm5AO

女を事務所に入れた垣根は、

「どうぞ、そこのソファに座ってください」

と言って、彼女を座らせた。
そして、自分は反対側のソファに腰掛け、彼女とテーブルを挟んで向き合った。

冷房の電源を入れ、蒸し暑くなっていた室内を冷やす。

コンビニで買ってきた物はテーブルの端に置いておく。

垣根は女に話しかけた。

「コーヒーでも飲みますか。残念ながらインスタントしかありませんが」

「いえ、結構です……」

疲れが滲む顔。
弱々しく響く声。
小刻みに震える唇。

それらが、彼女の置かれていた状況の辛さを如実に物語っていた。

垣根は、女へと質問を始めた。

「それで、俺達にどのような依頼をしに来たのですか」

女はたっぷりと間をとってから、一言、

「娘を、探して欲しいんです」

彼女に聞き返す垣根。

「娘さんを……ですか」

「はい」

「何があったんですか」




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