過去ログ - 垣根「俺はヒーローにはなれねえんだ」
1- 20
40: ◆3wvSQQhdpM[saga]
2011/10/09(日) 23:43:08.18 ID:Vh6HeQgAO

「それとも、警備員を頼れない理由があるのですか」

「あ、あの……その……」

ここで垣根は、ふっと息を吐き、表情を和らげる。

「まぁ、いいです。依頼は受けますよ」
女はうつむいていた顔を上げた。
目に光が戻り、心持ち頬に赤みがさす。

「本当ですか」

「ええ、できるだけやってみましょう」

と垣根。

垣根の返事を聞いた彼女は、一転して嬉しそうに顔を綻ばせた。
ありがとうございます、ありがとうございますと礼を述べ続ける。

垣根は、彼女の言葉を遮り、

「ただ、一つだけ条件があります」

「条件、ですか……」

ええ、と垣根はうなずく。

「娘さんを探すのに支障を来すといけないので、警備員に通報できない理由を教えてください」

「そ、それは……」

再びしどろもどろになる女。

「大丈夫です。俺達には守秘義務がありますから、聞いたことは墓まで持っていきますよ」

「ですけど……」

それでも渋る彼女に、垣根はもう一言言う。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/25.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice