過去ログ - 唯「ねえ、あの頃のわたし心配しなくてもいいよ」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:10:51.68 ID:PhNH+igAO

大人唯「……ここはどこ？」

唯「お姉さん、次にはわたしは誰って言いそうだねー」

以下略


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:12:42.91 ID:PhNH+igAO

けれども彼女はそんなことに気づいてないようすだった。あるいは誰かに話を聞いてもらいたがっていたのかもしれない。

唯「けんかしちゃったんだ……」

以下略


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:15:09.07 ID:PhNH+igAO

唯「ライブをしたらね、終わっちゃう気がしたんだ……」

わたしは卒業するのが嫌だった。
同じ大学にいくとわかっていてもなんとなく今までのままじゃいられない気がした。大人になりたくなかった。
以下略


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:16:29.79 ID:PhNH+igAO

だけど今のわたしは別のこともわかっている。
終わりというのは何かをきっかけにぶつりと切れてしまうのではなくて、音楽がフェードアウトするみたいに徐々に消えていくものだということが。

大人唯「こういうのは誰かにぶつけちゃうのが一番いいよ」
以下略


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:25:13.10 ID:PhNH+igAO
――わたしたちのバンドは放課後ティータイムっていうんだ

――いつもお菓子たべてばっかりなんだけどね

――でも演奏は誰にも負けてないんだよ
以下略


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:26:37.12 ID:PhNH+igAO

彼女は話している間ずっと生き生きとした顔をしていた。だからそのぶん時折見せた悲しげな姿が、さらにやるせないように感じられた。
ふと空を見上げるとすっかり赤くなっていた。少し話し込みすぎたみたいだ。

大人唯「帰れるの？」
以下略


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:27:34.45 ID:PhNH+igAO

唯「えっと、その、あ……だいじょうぶ……かな？」

大人唯「…わたしが桜ヶ丘までならついていこっか？」

以下略


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:46:40.22 ID:PhNH+igAO

路上にはゴミが落ちていて、懐かしいなと思う。未来ではポイ捨ては法律で固く禁止になりゴミを路上に捨てる人はいなくなった。

大人唯「そういえば君はなんていう名前？」

以下略


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:48:11.44 ID:PhNH+igAO

駅についた。
あまり混んではいなかった。

大人唯「そうだ。一応家の人とかに連絡しといたほうがいいんじゃないかな？」
以下略


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:50:35.04 ID:PhNH+igAO

唯「怪しい……」

大人唯「と、とにかく電話しないと」

以下略


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:52:22.10 ID:PhNH+igAO

わたしは彼女にミルクチョコレートを渡して、代わりに電話を受け取った。

大人唯「もしもし……お電話かわりました」

以下略


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