過去ログ - さやか「魔法少女と魔女。そして、オルフェノク」
1- 20
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/10/26(水) 21:17:23.24 ID:k329rqLVo
『足の方はリハビリで何とかなるけど、指の方は…もう』

(いや…!)

『もう二度と楽器を弾くのは無理でしょうねえ』

(……)

聞いてしまった真実。
恭介はもう…バイオリンは弾けない。

(なんで…本当になんで…恭介なのよ…)

自らは化物に。
いつも隣にいた幼馴染はもう二度と楽器が弾けない。

(この世に…神様なんて居ない)

おぼつかない足取りで、恭介の病室へと向かう。

何故か病室のドアが開いている。
すぐに駆け寄り、病室の中を確認する。

恭介の前には壊れたCDとCDプレーヤーが。
そして、恭介が血まみれの腕を振り上げた。

「駄目!」

先程まで重かった足を無理やり動かす。
振り上げられた左腕を無理やり抑えつける。

「離してくれ!僕はもう無理なんだ!」

「諦めないで!いつか、いつか絶対治るよ!」

先ほど聞いた会話とは真逆の事を言う。

「医者に言われたんだ!僕の腕はもう動かないって!」

「でも!そんな事しちゃ駄目!」

たったそれだけ。
彼の腕が動く動かないで判断するほど自分は愚かではない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
433Res/322.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice