118:こーじろう侍[sage saga]
2011/10/18(火) 00:05:54.69 ID:ZIrBlb1D0
唯「和ちゃん…ごめんね…ごめんね……」
唯が、人目も憚(はばか)らず今度は和の胸の中で、泪を浮かべ、ごめんねを繰り返す。
和「唯…ばかな子…こんな事をしたらどうなるか位、簡単に判るでしょうに……ホントにおばかな子……あなたは今日、ううん、暫くの間休むべきだったのよ」
和は歯に衣着せず、子どもを窘(たしな)めるかの様に――ばかな子――と唯を叱責する。だが、だからこそ、その後に唯を愛おしげに抱き締め、優しくその頭を何度も撫でる。
和「憂に休む様にって言われなかったの?」
唯「……言われた。でも、私は大丈夫だからって、無理言って登校した」
唯が少し顔を下げ気味にばつが悪そうに答える。流石に泪は既に止まっていた。
和「……唯。後で憂に謝っておきなさい。でも、どれだけ謝っても足りない……あなたはそれだけの事をしたのよ。私達の意向を無視して。憂に心配かけて。でも、そしたら私が、憂があなたを護る。いいえ、護らせて貰うから。澪にも、誰からも」
和は、決意の表情を唯に見せる。
唯「ごめんね…あと、ありがとう和ちゃん……」
そう言って、唯は幼馴染に精一杯の感謝の気持ちを込めて微笑んだ。
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