131:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/10/24(月) 11:05:49.03 ID:SwfAnpwf0
何処までも続く薄い灰色の景色。その閉塞感さえ感じる光景に精神的な息苦しさを覚えながら、梓は慎重に周りを観察する。だが、やはり目に映るのは灰色の景色、聞こえるのは時折吹く、暖かくとも冷たくも無い、どこか無機質に感じる風の音のみだった。
梓<ここにも何も無い、か……>
梓が安堵と落胆の入り混じった溜息を吐(つ)く。梓とて自ら進んで戦いたいとは思っていない。だが何も収穫無しで、のこのこ戻ると言うのも癪に障る気がした。
更に周辺の様子を探ったが何も見つからず、一度戻るか、他の場所に移ろうか思案していた時だった―――。
?「あら、梓ちゃんじゃないの。ふふ、奇遇だわ」
梓「にゃっ――――――!!?」
332Res/270.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。