155:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/11/05(土) 09:45:49.26 ID:0NUq2lV70
中野 梓は琴吹 紬と対峙する。だが初めてのジーニアス同士の戦いに、梓は流石に緊張を隠せない様子だった。もう既に和達にあれ程言われていた事など、頭のどこかに逝ってしまっていた。
梓<みんなを、唯センパイを護りたい>
今の梓の頭の中は、ほぼその事でいっぱいだった。
この戦いで、放課後ティータイムのキーボードが居なくなって終うかもしれない。練習にならなくて困った事もあったけど、美味しくて、そして楽しかった放課後のティータイムも無くなって終うかもしれない。だけどもう、そんな事はどうでもいい。唯と二人でやれればそれでいい。もう、他は何もいらない。
梓はそんな事を考えてしまう程に思考回路が単純化してしまい、精神的にも追い詰められていた。
対して目の前の紬(あいて)は、悠然と立って梓を値踏みするかの様に見ていた。その顔は梓とは対照的に、余裕と自信と言ったものがありありと窺えた。
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