202:一年中が田上の季節[saga]
2011/12/01(木) 18:20:22.68 ID:1HQcZD8a0
桜高一年のとある教室。
?「憂ーオハヨー」
既に席に着いて、一時間目の授業の準備をしていた憂に、朝特有の陰鬱さを感じさせない能天気(げんき)な声が掛けられる。
憂「お、おはよう純ちゃん…」
梓のそして姉の事もあってか、憂がいつもよりもかなり沈んだ声と表情で中学からの友人、〖鈴木 純】に挨拶を返す。
純「あれ、どうしたの憂?ナンか元気ないよ?もしかしてあの日だった?」
純と呼ばれた少女は、浮かない表情を浮かべる憂に怪訝そうに声を掛ける。
憂「梓ちゃん…梓ちゃん……」
純「梓?」
憂「純ちゃん…梓ちゃん…梓ちゃんが……」
憂の声は震え、その表情は限りなく沈んでいる様に純には見えた。
純「梓?梓って…もうとっくにk…入院しているのよね。それがどうかしたの?」
純がそう言いながらもう一度怪訝そうに中学以来の友人の顔を見やる。
憂<………>
純「憂?どうしたの?」
憂「……ううん。何でもない。何でもないよ」
憂は、はっとした表情になるとゆっくりと顔を左右に振る。
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