241:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/12(日) 09:28:20.70 ID:TJosBorb0
唯「み、澪ちゃん……」
澪「ん?どうした唯?…ん?」
唯が何かを言い掛けたと同時に、彼女の指先が微かに動いているのに気付いた澪は、ニタリと今度は正に悪魔の様な笑顔を浮かべる。
澪「なぁ唯。このまま放って置いてもその内、勝手に消えちゃうんだろうけどさ、それじゃあちょっとはこの世に未練が残っちゃうだろ?だからさ……」
澪は言い終わると同時に、刀を唯の左の掌に向かって付き刺す。
唯「―――!?痛(つ)っ―――!!?」
凶刃は唯の中指と薬指を斬り飛ばし、唯は短い叫び声を上げ更に苦痛に顔を歪める。
澪「はは。どうだ?唯。その手じゃもうギターも弾けないし、思い残す事無く逝けるだろ?私に感謝しろよな唯」
唯「澪…ちゃ……」
唯は澪が自身の『厚意』に満足げにうんうん頷くのを見て、苦痛以上にとても悲しい気持ちになる。
唯<……ごめんねギー太。もうギー太を弾く事も出来なくなっちゃった……>
そして唯は中指と薬指を切断された左手に視線を移すと、自身の高校生活を充実したものしてくれた大切な相棒(パートナー)に謝罪の言葉をかける。
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