249:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/13(月) 10:08:58.43 ID:I4kBIWcz0
和と憂がそこに辿り着いた時。そこにはもう唯の姿は無く、あるのは引き裂かれた桜高の制服と黒タイツに見覚えのある二本のヘアピン。そしてそのすぐそばに置いてある一台のビデオカメラだけだった。
そしてそれが平沢 唯の、彼女達の最愛の人の遺品(もの)である事を直感的に理解していた。
憂「お…お姉…ちゃ……お姉ちゃん……」
唯(かのじょ)の妹である憂が、泣く事すら忘れる程の喪失感に、精神と肉体(ぜんしん)を支配されながら、崩れ落ちる様に座り込み唯の遺品である制服を一心不乱に掻き集め、まるで愛する姉そのものかの様に愛おしげに抱き締める。
唯の幼馴染であった和も憂と同様、この場所に辿り着いた瞬間に状況を理解し、呆然自失になりながらも、それでもしっかりした動きで片膝を付いて憂を包み込む様にその腕を回す。
332Res/270.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。