255:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/13(月) 10:44:34.38 ID:I4kBIWcz0
唯『律っちゃんとあずにゃんと一緒に待ってるからね……』
唯はそう言って、もう一人の少女がその言葉に何も答える事無く立ち去るのを見届けると、それだけでも苦しそうにカメラの方に向き直る。
そして、次第に画像が鮮明になっていき、その少女の顔がはっきりと映し出されていく。
和・憂「――――ッッ!!」
その少女の顔を見た瞬間、二人の表情は固まり絶句する。その少女の口の端からは血が流れ、顔色は蒼白を通り越して石膏の様になっていた。血の気が引いたどころの話ではなく、正に大量の血液そのものが絶対的に失われた。そんな顔だった。そこにはあの健康的な体温の高い(あたたかい)少女の面影は何処にもなかった。
和「唯……」
憂「お姉ちゃん……」
その少女の余りにも痛々しい容貌に、二人はただただその最愛の少女の名を、掠れた声で絞り出す事しか出来なかった。
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