259:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/13(月) 11:02:50.61 ID:I4kBIWcz0
唯『でもね…ホントはもうちょっとみんなと一緒に居たかったなぁ……もっともっと軽音部のみんなと演奏したかったし、もっともっと憂の美味しいごはんとアイスを食べたかったし。もっともっと和ちゃんに色んな事を教えて欲しかったな……』
唯は恐らくは少し残念そうな表情を作るが、もう殆んど表情の変化すら判別出来ない程、憔悴し切っていた。
憂「お、お姉ちゃん。いっぱいいっぱいお姉ちゃんの好きなものを作るから、アイスも好きなだけ食べても良いから、だから…お願いだから早く帰って来て……」
憂が既に泪でくしゃくしゃになった顔で、もうどこにも存在し(い)ない姉に懇願する。
和「憂の言う通りよ唯。いいから早く帰って来なさい……勉強でも何でも教えてあげるから……」
和もその目に泪を溜めながら憂に同調する。
唯『えへへ……二人とも何て言ってくれてるのかな……聞きたいけど…あれ?どうしちゃったのかな…もう自分の声も殆んど聞こえないや……』
和・憂「――――――――!!!」
二人は今すぐにでも画面の中に飛び込んで、この唯を抱き締めてあげたかった。声を掛けてあげたかった。でも、仮に彼女の傍にいても抱き締めたとしても、声を掛けたとしても、彼女はその温もりを感じない、彼女にその声はもう届かない。
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