271:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/16(木) 06:46:09.99 ID:rgrfq0Mm0
放課後。桜高生徒会室。
生徒会長である真鍋 和は他の役員と共に、職務をこなしていた。そして、彼女の傍らにはこの中でただ一人、役員では無い生徒が和の仕事の手伝い(サポート)をしていた。
その生徒=平沢 憂は、先に述べた通り生徒会の役員では無い。只の一般の生徒である。
それを会長(のどか)が、事情により出来るだけ早く自宅の戻らなければならなくなった。だが、自身の職務の負担を他の役員に負わせる訳にはいかないので、自身の補助役として憂(かのじょ)を置きたい。と、適当な理由を付けて顧問の教師に要求した。
顧問は流石に〔生徒会〕と言う機関である事もあって難色を示したが、和がもし受け入れられないと言うのであれば、会長の職を辞すると明言した事と、彼女が他の役員から信任されており、彼女の希望を容認したので、特例として認めざるを得なかった。
和はもっと前からこの方法で唯を傍に置いていれば良かったのではないかと思う。だが、今まで和が生徒会の活動中に跳ばされた事は無いし、その影響も恐らくは今のところ無い様に思えた。唯の時も、たまたま彼女に学校の用事があったと言う事らしいかったので、余り意味の無い事なのかもしれないが、それでももしかしたら、と言う後悔(おもい)は確かにあった。
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