278:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/16(木) 06:56:06.46 ID:rgrfq0Mm0
憂「ええ。梓ちゃんが命を賭してまで私達に伝えてくれた最後の情報(ことば)を忘れたり、聞き逃す事なんて絶対に有りませんよ。それを踏まえて言っているんです」
憂「それに心配は要りませんよ。私のジーニアスは怒れば怒る程、その真価を発揮する事が出来ますから……」
憂「私――――。
≪不動明王≫
なんです―――」
紬「……そう…………」
何気ない様に呟くと、紬は今まで浮かべていた笑みを止めて、今までに無く神妙な面持ちになる。≪フドウミョウオウ≫と言う柱(そんざい)が、その柱(そんざい)から発せられる闘氣が、獣たちの王(かのじょ)に警鐘を鳴らし、そして警告する。
目の前の少女は、平沢 憂は、今まで彼女が遊び半分で屠ってきた、有象無象のジーニアス共とは比肩し得ない程の神格(つよさ)であると……。
そして、二柱(ふたつ)の巨大な『力』が対峙し、臨戦状態になる。
ただそれだけの事で、二人の周りの大気が、まるで二人の柱(そんざい)そのものに逃げ場も無く耐え切れなくなったとでも言う様に、ビリビリと怯える様に震えていた……。
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