295:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/18(土) 11:51:44.63 ID:dmY131UL0
紬は右の拳を自身の顔の前に上げる。
紬「ふふ。私に『コレ』を出させたのだから誇っていいのよ?梓ちゃん程度だったらナマの『拳骨(コレ)』で充分だっt――――」
憂「五月蠅いですよ――――」
ボンッッッッッッッッ―――――――!!!!!!
紬の言葉を遮るのと同時に、憂が何の合図も臆目も躊躇もなく、最初の一撃を撃ち込む。
大気が轟き爆ぜる音と巨大な鉄球同士がぶつかり合うかの様な音が轟く。
だが、そのこの世の全てを<調伏(はかい)>するであろう一撃を、紬は半ば本能で繰り出す瞬間を感じ取り、咄嗟に重手甲で受け止める。
刹那。その極限にまで大気を圧し潰した一撃は、二人の周りに真空を発生させその余波で周辺の廃ビル群の一部が音も立てずに崩れ落ちる、
人の世の全てのモノを破壊出来るであろう憂の拳撃。そしてそれを受け止める紬も正に『人智』を越えた存在であると言えた。
憂「あっ!蝿は澪さんでしたね」
自身の拳を止められたのが悔しいのか、それとも想定内だったのか憂は真顔で憎まれ口を叩く。
紬「やるわね憂ちゃん。流石の私でも、重手甲(これ)が無かったら危なかったわ」
紬は交差させた腕の間から覗き込むように顔を出し、感嘆の声を上げる。
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