307:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/20(月) 12:44:52.75 ID:vVfaUcFf0
和「何?この出来損ないの粘土工作みたいなモノは?こんなのがあなたの言う<いいもの>なの?」
和は不快感を隠そうともせずに、澪に非難めいた声で訊いた。
澪「はは。お前だったら判るかと思っていたんだがな。私が死霊の王『ベルゼブブ』のジーニアスって事を考えたらさ?……まぁアレだこれは所謂<ゾンビ>ってやつだよ。映画やゲームで出て来る…さ……」
澪はヤレヤレとこんな事まで言わせんな?とでも言いたげに見下げた表情で和を見遣る。
和「…………」
和はそんな澪に何も言わず、表情も変えず、彼女を見遣りながら周辺のゾンビ共の大群の様子を窺う。
勿論、和はコレが何であるのかは大凡の予想が付いていたのだが、ナンでこんなモノが<イイモノ>なのか取り敢えず訊いておきたかった。が澪には少し通じなかった様だ。
和「でも意外ね。貴女がこんなモノを喚び(つくり)だすなんて。てっきりそう言うものは苦手だと思っていたのに」
澪の怖がりな所は和の知る限り、特にこう言ったグロテスクな存在(モノ)は特に苦手で、こう言ったモノを見たり聞いたりしただけで耳を塞ぎ、目を瞑り蹲って、震えながら念仏でも唱える様に「怖くない怖くない」とか言う体たらくであった筈だ。
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