310:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/20(月) 12:48:22.59 ID:vVfaUcFf0
和<でも――――>
その異様で常人ならば恐怖でどうにかなって終いそうな絶望的な光景を見遣りながら、和は火神の剣を順手と逆手に交互に持ち替え、それを平行に構えて身体を捻ってタメを作る。
和「残念だけどそんな気味の悪い玩具は御免よ!」
小さく叫ぶと同時に和は『タメ』を開放する様に『破滅の杖』を腕と全身を同時に振り抜く様に一回転させる。
そして彼女が振り抜くと同時に彼女の剣から、巨大な光炎の刃が弧を描く様に放たれ、その紅い光刃はその場に居た全てのゾンビ達を両断し、焼き尽くす。
超高熱の炎刃に斬られ焼かれた土人形達は再び土塊、いや灰燼に帰し、憑依した霊達も、逃げる間も無くその全てが、存在ごと焼き尽くされる。
そして、その灰燼に帰したモノが積もる焼けた大地の上に、和以外にただ一人、黒髪の少女だけが、何事も無かったかの様にその場に佇んでいた。
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