319:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/20(月) 13:03:08.56 ID:vVfaUcFf0
澪「いい加減、お遊びは終わりにしてくれないかしら。澪」
和は心底うんざりした表情(かお)で、吐き捨てる様に澪に言った。
澪「和……」
澪は悔しさを隠し切れずに奥歯を噛み締めながら歯軋りをする。
最初に創り(よび)出したオモチャ(ゾンビ)共は、確かにお遊び感覚の工作でしかない。こんなので和を、スルトを、蹂躙でき(たおせ)るとは流石に思っていなかった。
だが、今破られた『裁きの雷(いかずち)』は違った。止めこそ自身で直接手を下す心算だったが、致命傷レベルの傷(ダメージ)は『コレ』で与える心算だった。
少なくとも、斃せなかったとしてもかなりの所まで追い込む事は出来ると思っていた。
だが、実際には、多少は楽しめたが結果的には彼女のたったの一撃で、雷も雷雲も呆気無く消し飛ばされてしまった。
そして挙句の果てには、和にこのほぼ全てのジーニアスに絶対的な恐怖と絶望を思い知らせる能力(ちから)を、「お遊び」と称されてしまった。
この能力に絶対的とは言わないまでも、相当な自信とを誇りを持っていた澪は、屈辱に黒髪の佳人の容貌が歪む。
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