40:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/18(日) 01:11:35.03 ID:/cIfgQ+m0
和「ゆ―――」
そして、彼女がどうにかして何か言おうとした時だった。突然、何かとてつもない存在みたいなものが彼女の中に急激に、そして大量に流れ込んで来る。和はその形容し難い奔流が氾濫するかの様な感覚に翻弄されつつも、どうにか自分を保とうと強く意識を集中させ懸命に耐える。そして、その全てが流れ込んだ時に彼女は悟る。平沢姉妹が言っていた事は全て真実であると、存在と共に流れ込んで来た知識が彼女にそう確信させる。
和「唯、憂……」
そして和は二人に真摯な眼差しを向ける。
唯「和ちゃん……」
唯も憂も何があったのか悟ったのだろう。固唾を飲んで、不安げに幼馴染を見つめる。
和「私もやっと目覚めたみたい。今度こそ本当によろしくね。二人とも」
和は疲労の色が濃く残る顔で、それでもそう言って二人に微笑んだ。
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