56:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/18(日) 17:55:25.42 ID:/cIfgQ+m0
唯「ついに来たんだ……」
唯は緊張した面持ちで溜息交じりに呟く。そして瞬時にここがジーニアスの戦場(ぶたい)である事を理解する。母に聞いて、実際に殆んど母に聞いていた通りの感じだったのだが、やはり初めての事なので戸惑いと不安を覚えずにはいられなかった。
唯「早くみんなと合流しないと…」
唯は再度呟くと、慎重に辺りの様子を窺いながら、歩を進めようとする。
その時―――――。
?「やあ唯。久し振りだな。と言っても二日ぶりくらいか?……いひひ」
その声が背中から聞こえた瞬間。唯はビクッとして歩みが止まり、自然に額から大量の脂汗が滲んで来る。
そして唯はそれでも覚悟を決めた様にゆっくりと後ろを振り向く。そこには見知った顔。
?「逢いたかったよ唯。まあ、斬れるんなら誰でも良かったんだけどな。ひひ……」
『始まりを告げる者』。田井中 律の顔があった……。
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