80:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/10/03(月) 10:33:12.51 ID:Ay6ywUVh0
律「ゆ、ゆい……」
唯「り、律っちゃん……」
律「ナ、ナ…ンでお前じゃ…なくて…ワタシが…殺ら…れるん…だよ……」
唯「ごめんね。本当にごめんね…律っちゃん……」
律「く…そが……し…死にた…くな…イ…もっ…と…もっと…斬り…たかっ…た……こんなん…じゃぜんぜ…ん…斬り足ら…ない…よ…」
唯「律っちゃん……」
唯にはもう、律に掛けるべき言葉が見つからなかった。ただただ、今にも消え入りそうな、自らが手に掛けてしまった親友の名を繰り返し紡ぐ事しか出来なかった。
律「ゆ…い…お前が死…ねよ…わた…しの…代わりに…死…んで…くれ…よ……」
律が光を失いつつも憎悪の籠った目で、唯を居竦める。
唯「ごめんね、律っちゃん。それももう、出来ないんだ」
律の血が流れる程に、唯の目から泪が流れていく。哀しくて、苦しくて、どうしていいのか判らなくて、頭がぐにゃぐにゃとおかしくなっていく感覚に襲われる。
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