94:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/10/12(水) 08:24:11.87 ID:c+cJj/BG0
気が付くと唯は跳ばされる前と全く同じ場所に居た。携帯を見ると、時刻もその時から進んでいる様子は無かった。制服を見ても律の返り血で染まった筈なのに、血の一滴も付いていないし、顔も同様だった。
唯「帰ろう、家に……」
だが、今の唯にはそんな事は些細な事だった。律の遺品(カチューシャ)をまるで宝物の様に大事に握り締め、救いを求めるかの様な表情を浮かべながらゆっくりと重い足取りで、それでも泣きたくなるのだけは必死に堪(こら)え家路に向かって歩を進める。
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