98:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/10/12(水) 08:36:14.38 ID:c+cJj/BG0
取り敢えず、まずはリビングのソファーに唯を腰掛けさせる。寄り添う様に和が座り、梓は唯の後ろで彼女を支えるかの様に立ち、彼女を心配そうに見つめる。
憂が「お茶淹れて来るね」とキッチンに向かうが、今の憂は少し心配だからと、梓も唯を和に任せて、彼女に付き添ってキッチンに入る。
和「どう、少しは落ち着いた?」
憂から差し出されたお茶を飲みながら、頃合いを見計らって、努めて刺激しないよう穏やかに和が唯に声をかける。
唯「……うん。ありがとう和ちゃん。それにみんなも……」
唯はどこかぎこちない笑顔を浮かべて、皆に応える。先程よりは多少ましになった様ではあるが、まだ、とても何時もの彼女に戻ったとは言えなかった。
和「そう。良かったわ。でも、まだ少し疲れているみたいだし、それじゃあ今日はもうお開きにしましょう。憂、跳ばされたまた次の日に、跳ばされるって事は無いのでしょう?」
憂「うん。次の日って事は無かったと思う……思います」
憂が、母親に聞かされた事を思い出しながら答える。母の話だと、たしか早くて数日。大体多いのが十日前後。それ以上、一月以上空く事もあると言う話だった。
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