過去ログ - 垣根「しょたなおれとー」麦野「お姉さん」
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合甘
◆H0UG3c6kjA
2011/09/19(月) 18:37:21.66 ID:fq7udGVC0
結局第四位はしばらく泣き続け、ようやく泣き止んだ後数回俺に謝罪した。
何について謝罪されたのかはさっぱりだが、別に何とも思っていない事を伝えると安堵したのか、ようやく俺の服を探してくれた。
ワイシャツ一枚では寝るだけとはいえ流石に心許ないと考えてくれたらしく、バスタオルで簡易な短パンまで縫ってくれた事には感嘆の声すら漏れた。
第四位、口さえ悪くなきゃ本当に完璧な女なのにな。
麦野「大丈夫そうね。とりあえず今日はその格好で我慢して寝て」
垣根「うん」こくっ
麦野「…」ちょいちょい
垣根「?」
麦野「何首傾げてるのよ。一緒に寝ましょう?私、そんなに寝相悪い訳じゃないから安心して」
垣根「」
垣根(えっ)
声にこそ出なかったもののかなり動揺してしまった。
いや、別に俺は童貞じゃねぇけど。
童貞じゃねぇけど(大事な事なので二回言う)。…今どうていとくんって言った奴出て来い。
かといって胸のデカい自分好み(暴言以外)な女に添い寝されて冷静に寝られる程、俺は悟りを開いちゃいない。
身体はガキのものだから勃ったりなんだりはないと思うが、それにしたって精神的によろしくない。
垣根「うー…」ふるふる
麦野(…やっぱりまだ信用されてないのかしら。当たり前よね、意味不明に取り乱したり、ロクなご飯も食べさせてあげられてなかったし…)
麦野「でも此処以外は寒いし、予備の布団も無いのよ」
垣根「あう…」
麦野(嫌がっているっていうよりは、困ってる…?でも五歳児ってそんなに女性に敏感だったかな…よく分からないけど)
垣根「…いっしょにねる」こくん とてとて ぱふっ
麦野「寝てる時にトイレ行きたくなったりしたら起こしてくれて構わないからね」
垣根「……」こくん
麦野「おやすみ、ていとくん」ぎゅっ
垣根「おやしゅみ…」
第四位に抱き寄せられ、自然と豊満な胸に俺の顔が押し付けられる形になる。
顔の向き次第で窒息はしないんだが、精神的に窒息しそうだ。
嫌だという意味じゃない、むしろ嬉しい展開なんだ…が、何分この身体じゃ何も出来ないのが残念でならない。
ま、俺が大人の状態だったら拾われない以前に自分の力で何とかしてたと思うから、仮定の話を持ち出した所でどうしようもない。
思っていたよりも寝つきの早い第四位は満足気な微笑みを浮かべながら俺に頬ずりしている。
苦しいような、悪い気分はしないような、男として見られてないのを再確認して切ないというか…もういい、寝ちまおう。
――結局俺が寝付けたのは、寝ると決意して二時間後の事だった。
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