16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/09/16(金) 20:43:16.85 ID:vC4YIqg+0
「離せ……離すんだ……」
「離せば分かると言うのか!?」
「いや、ただの風邪だって」
「見てみなければ分からない!」
「いや分かるよ。見たもん、僕」
「阿良々木先輩には何も分からないのだ!」
「はあ? お前、戦場ヶ原に優しくされたからって調子扱いてるんじゃないだろうな? 僕はやっぱり戦場ヶ原の彼女で……」
「いやいや……阿良々木先輩は、中学校の時の戦場ヶ原先輩を見ていないのだろう? あのお美しいお姿を」
「おお!? 中学生の時の戦場ヶ原! 土下座しても見たい!」
「土下座?」
「ああ。大人の男は絶対に謝らないからな」
変なこだわりだった。
「とにかく写真でも何でもいいから見せるんだ! 神原! さもなくばどうなっても知らないぞ!」
「阿良々木先輩……そんなことはどうでもいいのだ」
「どうでもよくないぞ! 僕にとってはどうでもよくない!」
「…………」
とりあえず黙らせるために張り手をした。
左手でやったのですごく吹っ飛んだ。
……いや、左手でやらなくても身体能力は向上するのだったか? いや、そうではないはず。
「阿良々木先輩。今、戦場ヶ原先輩は家にいるのか?」
「そうじゃないか? 結構高熱だったし」
「高熱か……」
原因不明の病。
だったら、対処はあるんだけど……原因不明、すなわちそれは、怪異の仕業ということになるのだから。
しかし忍野さんがいない以上、解決も難しいことになるけれど。
まあいいや。それよりも。
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