18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/09/16(金) 20:45:26.59 ID:vC4YIqg+0
「運が良かったなんて言わないさ。もう言わない。
あの時に助けられたのは僕だけだったんだ。僕だったから戦場ヶ原の彼氏になれたんだ。
お前だったらとは言わない。でも、そんなの、誰だって一緒だ。
誰だって神原みたいにはなれない。なろうと思ってもな。
僕にはそこまで一途に戦場ヶ原のことを思い続けたことはない。でもお前はずっと想い続けていたんだ。
恋い焦がれることをやめなかった。……今でも好きなのか? 戦場ヶ原のこと」
「ああ。阿良々木先輩と付き合っているからこそ好きなのだ」
「照れるな。僕の名前を出すなよ」
そう言って阿良々木先輩は踵を戦場ヶ原先輩の家に向ける。
「じゃあ行こうぜ。ちょっと距離あるけどお前なら大丈夫だよな?」
「ああ。全く問題ない」
ああ。
やはり、戦場ヶ原先輩の彼氏はこの人なんだなと。
私は思った。戦場ヶ原先輩が阿良々木先輩を好きになった理由も、何となく分かった。
でも。
私にしか分からない事だってあるはずだから。
私だって。
阿良々木先輩のことを知ったのだから。
変わらなければならない。いや、変わりたいと思う。
だから二人の傍であり続けよう。
それが私にとって幸せなことだから。
「阿良々木先輩。今度は三人で海に行こう。いい蟹が獲れるぞ」
「北海道かよ!?」
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