過去ログ - 神原「あーらーらーぎー」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/09/15(木) 21:37:55.41 ID:dLTSi8430
「阿良々木先輩はこれからどこへ向かうのだ?」
「え? 家だけど」
「阿良々木先輩にしては随分と早い気がするが」
「何だか知らないが侮辱を受けた気がするぞ」
「いつも寄り道してゲーセンへ寄ったりしているのだろう? 一人で」
「やめろ。僕を一人ぼっちの不良扱いをするんじゃない」
「大丈夫。私がいつでもついているから」
「そんな目で僕を見るな」
「家へ行って何もしないのか?」
「いや、家へ行ってから戦場ヶ原の家だ。まあいいさ。何でもいいだろ? そんなこと」
「そうだな。ううん。何でもない」
「そうか。じゃあな神原」
 そう言って阿良々木先輩は去っていった。


 その後。
 それはあの悪魔の事件が終わった後の話である。
 八月の話だ。
 と言ってもまだ夏休みは明けていない。あの六月からまだ三か月だったかと思うとやり切れない。いやどうだろう、時が経つのは自然と遅かったのだろうか。阿良々木先輩はいろいろあったようであるが。
 貝木泥舟とか言う詐欺師といろいろあったようである。そんな奴が私の親戚の知り合いなら即座に殴ってやりたいところだったが、幸いなのかなんなのか、それは阿良々木先輩に止められている。
 まあ殴ることもできなかっただろう。
 あの火憐ちゃんが無理だったなら。
 そう言えば戦場ヶ原先輩は貝木泥舟に出会って勝ったようである。もちろん阿良々木先輩の助力があってこそだと言っていたが。
 阿良々木先輩はもう完全に戦場ヶ原先輩の彼氏のような気がする。
 だって、彼女を守れるというのは、彼氏としての最大の――
 最大の功績なのだから。
 だからもう私の付け入る隙はない。
 戦場ヶ原先輩の隣は阿良々木先輩だということがあらかじめ運命づけられていたかのような、そんな感じがする。



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