過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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127:ほむマミ派(回想 メガほむ好きの人スミマセン)[saga]
2011/09/20(火) 00:29:09.08 ID:GKe7XFhho

巴マミの暁美ほむらに対する第一印象は、「自信の無い子」であった

鹿目まどかの右後ろを申し訳なさそうに、
無駄のない、すらっとした体型を台無しにする猫背でトボトボと歩く

せっかくの端正な顔立ちを覆い隠してしまうセンスのないメガネをかけ、
さらさらで真っすぐで腰まで伸びた綺麗な黒髪を、
絶妙に野暮な二つ分けの三つ編みにして、情けない揺れを作ってトボトボと歩く

とても綺麗な声をしているのにもかかわらず、
発声も文法もおぼつかなくて、言いたい事が消えてしまい仕方なくトボトボと歩く
そんな女の子

好意的に見れば庇護欲をそそられなくもなかったけれど、
前述の通り、肝心の対話スキルが0に等しく、
初めのうちは自分が嫌われているとマミは本気で思っていた

後輩達を自宅に招いての初めてのお茶会にて

まどかや美樹さやかは素直にマミの家のインテリアや雑貨を褒め、
出された紅茶もケーキも、おいしいおいしいと喜んで口にしていた
そして二人して、

「マミさんは理想の先輩だ」

とマミの気分を良くさせてくれた
そこに一切の皮肉が無かったからだろう、凄く嬉しかった

一方のほむらと言えば、落ち着かない様子でロクに口も聞かず、
目の前のケーキに手を着けるのにも相当の勇気が要ったようだ
一口食べ出すのに結構な時間がかかっていたし、
味の感想を優しく訪ねても、

「お、おいしいです……」

と本当においしいのかどうかイマイチわからない返事
表情は「おどおど」という言葉を固めたような感じで、
気持ちも読み取れない。その時のマミはまだまだ子供だった

そんな場の空気に馴染めないほむらをまどかは、

「緊張しなくていいんだよ」

と優しく励まし、さやかは面倒くさそうな顔をして眺めていた
それは今から十●年も前の話である

もしあの時、マミとほむらの二人きりで、マミの機嫌がもう少し悪かったら、

「口に合わなかったら、残しても良いわよ?」

と笑顔で皮肉を言っていたかもしれない

その無かった過去を前提として、今のほむらとの関係があったなら、
報復行為として、どれだけ恥ずかしい言葉を口にさせられていただろうか

そんな妄想をするだけでゾクゾクとしてしまう自分を、どうしようもないなとマミは思う


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