過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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183:ほむマミ派(勘違いマミさん)[saga]
2011/09/26(月) 23:42:17.70 ID:Csi+UGSQo


マミが眼前のモブ男という男に苛立たされる理由は実は他にもあり、
彼が開発部に配属されて以来、開発部内のコンペで、マミは一度もモブ男に勝った事がないのだ。

そのくせ、どんな都合があるのか知らないが、
モブ男はコンペそのものを辞退してしまうことも多く、その時だけマミは最優秀賞を獲れる。
これはマミにとって、大変な屈辱である。仕事におけるストレスの多くを占めていると言ってもよい。

そんな、巴マミという人物の本質的な部分を刺激してやまない存在のモブ男。
その憎き敵が自分を挑発してきているのだ、喜んで乗ってやろうじゃないか。

と、マミは思っていたのだが。


モブ男「心配してましたよ、チーフ。巴さんのこと」

マミ「…………へ?」


モブ男のその一言を聞いた瞬間にマミの中で煮え滾っていたものが急速に萎んでいく。

入れ替わるように頭をもたげる、
身悶えせんばかりの強烈な恥ずかしさ。顔が熱くなるのをマミは自覚していた。

そんなマミの様子を見て、少し面倒くさそうにモブ男が口を開いた。


モブ男「今日だってさ、人事部長と話した後の巴さん、おかしかったもの」

マミ「あ、ええ、まあ、その、ね?」


マミは上手く受け答えの出来ない自分を、
バカになってしまったように感じる。というか、バカだ、私は。

モブ男はらしくない、ひそひそ声でマミにそっと言う。


モブ男「……チーフなんか、巴さんが部長に弱味握られてるんじゃ? とまで言ってたんだから」

マミ「ない! それは絶対ないから! 勘違いも、お気遣いも無用ですよ?」


何、その日本語、とモブ男はくすくす笑う。……全くだ。



以前、ほむらがショウのことを、
『あの人はそんな人じゃない』と語ってくれたことをマミは思い出す。

それを聞いた時のマミは、嫉妬の感情がハッキリと顔に出てしまい、
ほむらに「妬いてるの? ねえ、妬いてる?」と散々からかわれた。

ちょっと懐かしくて、とても恥ずかしい記憶。



モブ男はしょんぼりした表情をしているマミを面白そうに見ながら続ける。


モブ男「さっきもさ、キーボードの音はしないのに溜め息連発、
    いきなり笑い出したかと思えば、置き物のように動かなくなって、完全にサイコさんですよ?」ククク

マミ「うぅ……」


そこまで言わなくても、と思ったが、そう客観的評価をされてしまうとその通りだ。
このモブ男という人がこんな饒舌になるのも珍しい。とても楽しそうに見える。ん? 待てよ?



再度、巴マミの脳裏に(誤った)電気信号が走る――



マミ(まさか……この子…………私のことを…………………!?)


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