過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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250:ほむマミ派(初恋杏子ちゃん)[saga]
2011/10/14(金) 17:39:38.32 ID:5aPyQ4/fo


 杏子の通う中学も夏休みに入った。
 今まではそれ程喜べなかった長い休暇も、今回は違う。
 だって、あの子に会える機会が増えるということだから。

 デート、といっても公園のベンチで二人並んで座って話すだけ。

 杏子は家の手伝いや、妹の面倒を見なければならなかったし、
 少女の方も学校へ通っていない分、勉学に必要な時間は一般的な学生より多かった。

少女『余計に頑張らないといけない立場なの、私』

 少女はそう言って、杏子に優しく笑いかける。

杏子『自分をちゃんと律してるんだね、すごいや』

少女『難しい言葉を使いたい年頃かな? 杏子ちゃんは』

杏子『あたしはそんな挑発には乗らないよ』

 二人して大笑い。楽しい、本当に楽しい。
 
少女『……ねえ、今度、私の家に遊びに来ない?』

 杏子は一瞬尻込みしてしまう。
 
 自分が父親を尊敬していることと、
 世間から自分の家庭がどんな色眼鏡で見られているのかは、全然別の話だから。

 そういう嫌な思いを中学に入ってからも何度かした。
 ただ、そのことで杏子が周りの人々を恨むようなことはなかった。

 伝わる人には伝わる。伝わらない人には伝わらない。たったそれだけのこと。

 そう割り切っていたつもりだったのに、今の自分は何を怯えているのか?

少女『迷惑、かな?』

杏子『……本当にいいの?』

少女『うん、とりあえずは合格だね、杏子ちゃんは』

杏子『ひどいよ? その言い方』

 また二人して大笑い。杏子の心の曇りも同時に吹き飛んだ。


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