過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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252:ほむマミ派(杏子ちゃん乙女モード)[saga]
2011/10/15(土) 05:23:27.16 ID:QIhMaKTDo


 なるべく身奇麗に、失礼のないようにしないと。

 そんなことを考えながら、杏子は服装を選んだ。
 食べるものにも事欠く、といった状況からは脱することが出来たが、
 杏子の家庭は決して豊かな暮らしぶりといったものではなかった。

杏子母『服装を決めるのに、随分時間が掛かってるわね?』

杏子『うん。と、友達の家に呼ばれてさ』

 あらまあ、という母の顔。
 杏子は喜び半分、恥ずかし半分といった顔をして俯いた。

杏子母『……ちょっと待ってなさい。今用意するから』

 しばらくして杏子の母が持ってきたのは、
 純白のふんわりとしたサマーワンピース。

杏子『可愛いけど、あたしには似合わな……』

杏子母『こんな時の為に内緒で用意したのよ? 母さんに任せて』

 普段はリボンで乱雑に纏めた髪を母親に綺麗に梳いてもらい、
 ワンピースを着せてもらう杏子。

杏子母『姿見で確認してみて? まるでお嬢様よ?』

 言われるままに鏡に映る自分を見て、杏子は顔を紅くしてしまった。

杏子『……変じゃないかな?』

杏子母『今の杏子の姿を変だ、って言う人がいたら、変なのはその人』

 微笑みながら紡がれた母の言葉に杏子は勇気づけられた。

杏子『母さん、ありがとう。本当に』

杏子母『貴女にも、モモにも、よく頑張ってもらってるもの。
     むしろ母さんがお礼を言わなくちゃいけないわ』

杏子『やめてよ、そんな』

杏子母『……お友達を待たせては悪いわ。早く行きなさい』

 手土産に紙袋いっぱいのリンゴを持たされ、杏子は少女の家に向かう。


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