過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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270:ほむマミ派(少女との関係が表面的にはあまり進展のない杏子)[saga]
2011/10/17(月) 21:39:41.15 ID:rpoj+U3AO


 夏休みが終わり、季節が秋から冬に入ってからも、
 少女と杏子は相変わらずの間柄だった。

少女『いやぁ、杏子ちゃんは可愛いねえ』

杏子『うん、好きだよ』

 二人揃って笑う。

 目に見える変化といえば、
 杏子が「好き」という単語を会話の中に折り混ぜるようになっただけ。

 なんというか、微笑ましい関係、である。


 とある冬の日。
 真冬の公園は当然寒い。防寒対策をお互いに万全にした上での「デート」。

少女『ねえ、杏子ちゃんと知り合ってから、
   もう年を越しそうなのに、まだ手も握ってないんだよ? 私達』

 シンプルかつ、突っ込みどころのある切り返しは何かと考える杏子。

杏子『ウブなんじゃない? あたし達』

少女『イマイチだね、それ』

杏子『ホントにね』

 また笑う。

少女『教会へはいつ案内してくれるのかな?』

杏子『……まだ合格ラインに達してないね、君』

少女『うーん、厳しいよぅ』クスクス

 冗談めかして言うものの、
 杏子はいつになっても少女を自分の家へ連れて行くことはしなかった。

 出会って間もなくの頃、少女に説明した通り、
 杏子の実家の世間的な評判はあまり良くはない。

 お互いに合意があったとしても、
 事情を知らない人から見れば、それは勧誘行為に見えてしまう。

 それは少女の方でも承知していて、
 杏子が返答に苦慮するところを堪能しようという悪戯、である。
 
 そして、杏子もそんな悪戯に承知して付き合っている。

少女『……お母さんがさ、久しぶりに杏子ちゃんに会いたいって』

杏子『へぇ、嬉しいや、そう言って貰えるなんて』

少女『私も結構びっくりした。だって、初めて言われたもん、そんなこと』

杏子『……嬉しいなぁ、本当に』

 杏子は少女の「母」に好感を持っていたので素直に喜んだ。
 そんな杏子の様子を見て、少女はニコニコとしている。

 杏子と少女の関係は、本人達が自覚しているところより、ずっとずっと深くなっていた。


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