過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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275:ほむマミ派(杏子ちゃん乙女モード再び)[saga]
2011/10/19(水) 19:59:00.98 ID:QleezhwAO


 少女のベッドに並んで腰掛ける二人。

 公園のベンチに並んで座る時と同じポジションである。
 それはいいのだが、杏子は身体全体が何となく熱い。そして落ち着かない。

 少女は微笑み、黙って杏子を見つめている。
 次に腰を浮かせて、杏子の方へ詰めて座り直した。

 視線は少女から逸らせない。杏子は何故か、視線を逸らせない。
 杏子は自分の膝の上に乗せている右手を握りしめ、左手で少女のベッドに体重を掛けた。

杏子『あ、あのさ……』

 ふと、自分の右手に感じるひんやりとした感触。
 見ると、少女の左手が杏子の右手に重なっているのが確認出来た。

少女『握り返して。指を絡めて』

杏子『えぇっ……』

 少女の真剣な声色と対照的に、情けない声を上げてしまう杏子。

少女『早くしないと……』

杏子『わかったって』ボソッ

 言われた通りに握り拳を解いて、少女の左手と自分の右手の平を合わせる。
 ひんやりだけではない。しっとりとしている、少女の手の平。

 膝の上に座られてはかなわないので、少女に言われるまま、指を絡めて弱々しく握る。

 華奢な手だ、と杏子は思う。
 というか、それくらいしか考えられない、ドキドキしすぎて。

 黙って杏子を見つめていた少女が嬉しそうに囁く。

少女『はい、第二段階クリア』ニコッ

杏子『う、うん』


 しばしの沈黙。


少女『……私の手、どんな感じ?』

杏子『華奢……』

少女『そ、まあいいけど』

 もう少し、褒め言葉を練りなさい、と言われた気がした。

杏子『……あたしの手は?』

少女『ぽかぽかする。私、体温低いし』

杏子『す、好き嫌いが多いからじゃ……』

少女『杏子ちゃんはさ、手続きをきちんと踏みたいほう?
   それとも、飛ばしても平気?』

 無視された。質問の意味もよくわからない。

杏子『……えっと』

少女『それじゃ、ちょっと飛ばしまーす』コソッ

 囁きと共に少女の顔が杏子の顔に近づいてきた。

 全くもって自分でもわからないが、杏子は目を瞑り、顎を少し引き上げる。


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