過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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297:ほむマミ派(懺悔室にて)[saga]
2011/10/27(木) 04:35:47.79 ID:DL+HCIKAO


少女『……最近、お母さんの様子がちょっとおかしいの』

杏子『どんなふうに?』

 思わず訊いてしまった。

少女『今日もね、杏子ちゃんの家に行くから、って言ったら、
   「いちいち言わなくていいわ」、って返事が返ってきて』

少女『前はどこへ行くにも、必ず尋ねてきたのに、だよ?
   ……でも、冷たくなったわけじゃないの。物凄く優しいの、前よりもずっと』

少女『玄関で私を見送る時もね、
   「貴女は本当にいい子よ」とか、いきなり言い出して。びっくりしちゃった』

 少女は苦笑いしているみたいだ。

少女『本当にいい子だったら、
   お母さんにあんな苦しそうな顔はさせない筈なんだけどな……』

 杏子は何も応えられない。
 少女もそれをわかっていて、喋り続けているのだろう。

少女『……ねえ杏子ちゃん、あの日、お母さんと何を話したの?』

 さっきと同じ質問。もう、はぐらかせない。

杏子『言えない』

少女『そっか。それじゃ、仕方がないね』

 じゃあ質問を変えます、と少女は明るい声で言った。

少女『杏子ちゃんは私と会うの、もうイヤですか?』

 訪れる沈黙。

杏子『……あの』

少女『イエスか、ノーで答えて欲しいな』
 少女の声は震えている。

 杏子は言葉が見つからない。
 
少女『……杏子ちゃんは、私のこと、嫌いになっちゃった?』

杏子『そんなわけないよ!』

 言葉がないのなら、動くしかない。

 杏子は立ち上がり、少女のいる側へと急いで移った。


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