過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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370:ほむマミ派(食べまどか)[sage saga]
2011/11/23(水) 09:28:59.39 ID:642hCn5+o


「ほい、食え」

 杏子はピザを一切れ手に取り、まどかの口元へと近付ける。

「えっと、あの……」

「このままじゃ埒があかねーもん。いいから食え、お返しだよ」

 微笑んで杏子は言う。
 功を奏したのかはわからないが、まどかは一口小さくかぶりついた。

「あむ」

「……落ち着いてよく噛んで食えよ? ピザって消化よくねーから」

 子供扱いするなという目をして、まどかは口をもきゅもきゅさせている。どことなく小動物チックだ。
 十五秒の後、まどかはピザを飲み込んだ。杏子は黙って様子を窺う。

「……おいしい」

「そ、良かった」

 まどかがコーラをストローで啜るのを見て、杏子も飲み物を飲む。

「とりあえず、冷める前に食っちまおうぜ? 話はそっからでも出来るし」

「うん、そうだね」

 まどかは笑みを上手く作れないようだ。やはり悪手を打ってしまった、と杏子は反省する。

 次の手を迅速に講じなくては。杏子はすかさず、ピザをまどかの口元へ。

「ほい、食え」

「えぇっ、自分で食べられるよ」

「ダメー。まどか、あたしに何切れ食べさせたっけ?」

「やっぱり恥ずかしいね、これ……」

 文句を言いながらも大人しくピザにかぶりつくまどかを見て、杏子は何故か自分の妹のことを思い出した。

 もう十年以上、杏子は家族の誰とも会っていない。


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