過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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417:ほむマミ派(わかりまどか)[sage saga]
2011/12/09(金) 04:16:10.79 ID:DYYTdFQUo


 結局、電話が鳴り止むまで、杏子は微動だに出来なかった。

「杏子ちゃん、電話に出なくてよかったの?」

 当然の質問。

「まどか、退く気なかったじゃねーか。 ……重くて動けなかったよ、わりーけど」

「……まあ、少しは自覚があったんだけどね……へへ」

 心苦しい。 重い、と言ったことに対してではない。

 そして、再び沈黙。 もう何回目だろうか。 即、次の手を打たねば。

「なあ、重い、って冗談……」

「わかってるよ」
  
 遮られた。 これも何度目だろう。 わかってる、という返答も今の杏子には喜ばしくない。

「杏子ちゃん」

「何?」

「頭、撫でてくれないかな?」

「……えらい、甘えてくるじゃん」

「そのつもりで来たもん、今日」

 声の調子がまた暗くなった。 少し間を取ってから、話し出すことにする。

「……それよりさ、あたし起き上がりたいんだ、いい加減」

「杏子ちゃんが頭を撫でてくれたら、わたしのターンは終わりです」

「おいおい……」

「終わりです」

 様子を見る為にまどかの方を向くと、 杏子は棘のない柔らかい匂いをハッキリと嗅ぎ取った。

 それは、意識しないようにしていた、まどかの匂い。


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